

エピソード1
「遂に買っちゃったね!」
ウキウキしている夫が、鼻歌交じりにいじってるのは、ビデオカメラだ。
結婚して1年後、私たちは群馬から埼玉に引っ越してきた。
それは、いわゆる夫の仕事の都合だったんだけど・・・・・
―毎日1時間かけての通勤が大変だから―
・・・と、いう理由で・・・夫の通勤先に近いところにアパートを借りて住んでいたんだ。子供はまだいなくて、2人だけの生活。
私もこっちで派遣社員で頑張ってた頃ね、懐かしいな(笑)
夫の趣味はゲーム。と、ビデオ収集と、趣味の本の収集。
私の当時の趣味は・・・・・・まだピアノと出会う前だったので、アロマテラピーを趣味としてたんだよね。あとはパソコンで自分のHPを作ったりしてたかな。
ある日、夫がビデオカメラが欲しいと言ってきた。
子供もいないし。必須ではないアイテムではあるけど、どこかお出かけ行くときなど動画がとれたらいい思い出になるかもね~♬と。OKした。
ヤマダ電機だったか、ケーズ電機だったか、もう忘れちゃったけどさんざん下見して、悩みに悩んでようやく買ったビデオカメラ。
夫はもう嬉しすぎていっつもビデオ撮ってるのね。
子供みたい(;´∀`)
あの日は、ちょうど私が美容院を予約していた日で、夫とは数時間ほど別行動だったんだ。その日の夜、共通の知人が遊びに来るので、最近できたお好み焼き屋さんに私と夫と友人2人・・・・・計4人で食事にいく予定で。
予約の時間になり、私は自転車で美容院に向かった。
エピソード2
「痒い所はございませんかー?」
美容院でシャンプーの終盤の時、掛けられる言葉ね。
「大丈夫です」と、これまた普通のお返事(笑)
ちょっと痒かったんだけど、言えなくて、まぁいっか(笑)
当時行ってた美容院は結構高かったな。
当時、私たちには子どももまだいなかったから、お金もそこそこ稼いでいて、美容院は高いって思ってなかったけど。カット、カラー、パーマ(とか、縮毛矯正)とかトリートメントとか、結構フルコースでやったりしてたのね。
そこの美容院飲み物まで出してくれるんだよ!
マッサージもしてくれて・・・・居心地よかったな。
パーマ後にシャンプーしてもらってるとき、お店の人が私に言ってきたんだ。
「不審な男がさっき出没していたらしいので、お帰りの時気を付けてくださいね。」・・・・って。
世の中は結構物騒だから、私はビビってた。
群馬にいたとろ。初冬のころ。
私が当時通ってた美容院の帰り、1度・・・・・通り魔に襲われかけたことがあるの。結論から先に言うと・・・・歩いて家に向かっていたら後ろから、同じく歩きで尾行されて、早歩きしてたけど追いかけられ、後ろからはがいじめにされた。
後から抱きつかれたとき、恐怖のあまり、声も出なくなったし、腰が抜けてしまったのもあって、だきつかれたまま私は座り込んでしまったよ。
その犯人は、私が腰が抜けて座り込んじゃったし、どうしたらいいかわからない様子で、そのまま走って逃げてった。
あのころの恐ろしい記憶が蘇り、変質者?通り魔?が怖くて、やっぱり夫に車で迎えに来てもらうようにメールをしておいた。
「その変質者ってどんな感じなんですか?」
ドライヤーで髪を乾かしてもらいながら、私は店の人に質問してみた。
「ニヤニヤして気持ち悪い感じの男でした」
防災の放送では「不審者情報」流れてないっぽいけど、
次にまた見たら、お店の人も通報すると言ってたよ。
冬って日が暮れるの本当に早い!
帰るころには外が真っ暗。
夫が迎えに来てくれたんだけど、店の人の様子が可笑しい。
店のスタッフ同士で警察がなんとか言ってる。
ん???
変質者がまた店の側にいるそうで・・・・
店の人が、心配してくれたけど、夫がいるから大丈夫!と、外で待ってくれてる夫の車に乗り込もうと、美容院のドアを開けようとしたら、夫がちょうど外に立ってた。
「?!」
店の人の顔がこわばってた。
夫を見て「ご主人ですか?」って聞かれたので
普通に「そうです、夫です!」と返事をすると、
耳元で、「私どもの勘違いだったようで、ごめんなさい。ビデオカメラを持って店の付近でウロウロしていたから、誤解してしまったようです」って。
変質者だと思われてたのは、うちの夫だったらしい(爆)
ビデオカメラ抱えて。歩いてビデオ撮影しながらニヤニヤしてたら、そりゃぁ誰が見たって怪しいよね。もう、本当に!!!!!辞めてくれって思ったよ。
夜行くお好み焼き屋が、美容院の目の前だったんだけど、下見も兼ねて、散歩してたんだって。ニヤニヤしてた話は、私もちょっとわからないけど、思い出し笑いでもしてたのかね?(;´∀`)
17年も前の話です(笑)
ブログのカテゴライズがちょっと不明な、昔のお話です。
P.S.
私、人の事とやかく言えないんだけどさ、
夫もちょっと不思議君です。


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